シミやソバカス、肌のたるみやシワ、ニキビなどの肌トラブルの悩みがある人は
高濃度ビタミンCの点滴の治療を受けることで問題を解決することができます。
高濃度ビタミンCの点滴はがん治療などに使われてもいる治療なのですが、
体に有害な活性酸素を除去する働きがあるので美容にも向いているのです。
活性酸素はメラニン色素を増やす、コラーゲンの生成を阻害する、
新陳代謝機能を悪くさせるといったデメリットがあります。
メラニンが増えるとシミなどができ、コラーゲンが少なくなることで肌が乾燥して
弾力がなくなり、新陳代謝が鈍ることで肌質が弱くなってしまい肌荒れが起こるようになります。
活性酸素を減らす抗酸化作用の働きがある高濃度ビタミンCを血管内から
点滴で投与することで、肌の様々なトラブルを改善することが可能となります。
肌に針を刺して行う治療でも高濃度ビタミンCの点滴は、施術を受けた後に
アフターケアは特に気を付ける必要はありません。ですが、点滴をした後は少し休んだ方が安心です。
高濃度ビタミンCの点滴は注意点として、体質的に気分が悪くなってしまったり眠気を感じてしまう人もいます。
普通はすぐに治まりますが、ずっと続くようなら医師に診てもらいましょう。
この点滴は肝機能の働きが悪い人、G6PD欠損の症状がある人は受けると健康被害がでることがあります。
高濃度のビタミンCは肝臓に負担がかかりやすく、赤血球の働きが良くない人が摂ると溶血が起こります。
受ける前には医師に相談しましょう。
高濃度ビタミンC療法|いつから取り入れられた?どんな効果がある?
高濃度ビタミンC療法は、ノーベル化学賞を受賞した20世紀最大の化学者ライナス・C・ポーリングが
提唱したことが始まりです。彼はビタミンCの効果に注目して「ビタミンCは人類を救う」と言う
考えを示して当時の医学界を騒がせました。
しかし当時の医学界は科学者である彼に対して良い印象を持たず、高濃度ビタミンC療法に対する
批判的な見解が出て研究が進みませんでした。ただ彼の考えを支持する人もいてそれはリオルダン先生です。
リオルダン先生は、ライナス・C・ポーリングの主張を信じて濃度ビタミンC療法について研究しました。
その結果米国カンサス州ウィチタにおいて高濃度ビタミンC療法はやはり効果がある無視できない治療方法だと、
ある程度証明できました。
さらに研究が進み、アメリカ国立衛生研究所・国立がんセンター・食品医薬品局の科学者達が追試験を行い
2005年に高濃度ビタミンC療法の基礎研究論文を発表しました。
この頃から医療界に取り入れました。
ビタミンCには強い抗酸化作用がありこれが人の体に良い作用をもたらします。
がん治療においてはビタミンCを血中に大量に投与すると多くの過酸化水素が発生して、がん細胞を
やっつけてくれます。過酸化水素は正常な細胞には影響を与えません。
ビタミンCは、美肌効果や疲労軽減効果などもあるのでがん治療の際にこれらの効果も期待できます。
生活の質を落とさずに治療することができるのが特徴です。