高濃度ビタミンC点滴療法は1回のビタミンCを25gや50g・75gなどと増やしていき、
他のビタミンと共に静脈に直接点滴する点滴療法です。
2005年にビタミンC療法の研究論文がアメリカの科学雑誌に掲載され、
それはビタミンCが正常な細胞に影響を与えないでがん細胞だけを除去することができ
副作用がほとんどない抗癌剤であるという内容でした。
高濃度アスコルビン酸、つまり高濃度ビタミンC点滴は癌細胞だけ選択的に作用するという仕組みです。
ビタミンCは酸化されることによって抗酸化作用を非常に発揮することができ
その際大量の過酸化水素を発生します。
血中に投与された時に正常な細胞の場合は過酸化水素を中和することができますが
癌細胞は中和できず消滅すると言われています。
高濃度ビタミンCは癌細胞にとって抗がん剤として扱うことが可能です。
ビタミンCは一般的な抗がん剤と違って副作用が少なく、安心・安全に利用することができます。
副作用はほとんどないと言われていますがいくつか報告されている例として、
例えば点滴穿刺部位の痛みや吐き気などがあげられます。
これは点滴速度を遅らせることによって改善することが可能です。
身体のふるえを感じたり、治療した後腫瘍から出血が起こることもありますが
これは癌治療において一般で認めることがあります。
尿管結石の人はこの治療を行うことができなかったり、末期の心不全や
腎機能低下・現在透析中の人は水分やナトリウムなどの過剰によって病状が
悪化することがあるので注意が必要です。
G6PD欠損症の人は溶血を起こすことがあるので、治療を開始する前に
G6PD欠損症検査を受けることをおすすめします。
美容目的で利用している人も多く、体の内側から整えることが可能です。
施術を受ける前に医師と相談して点滴療法を受けることができるかどうか、
施術スケジュールなどを相談してから受けると安心して利用することができます。
遺伝子疾患「G6PD欠損症」って一体なに?注意する点って?
人間だけでなく、動物は様々な遺伝子を持っています。
遺伝子の中には様々な働きをするものがあり、一つ欠けるだけでも体に大きな影響を
及ぼすことは珍しくありません。
気が付かないだけで、実は欠損しているという人は世の中に大勢います。
大半の場合は、直接大きな病気に関わることがないので問題にならないだけと言って良いでしょう。
体に悪影響を及ぼす欠損で最も多いのは、グルコース-6-リン酸脱水素酵素欠損症です。
この遺伝子疾患の患者は遺伝的にグルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼがなく、
体の中でNADP+の還元が出来ずNADPHが不足してしまいます。
このことが原因で、酸化型グルタチオンが還元できなく還元型グルタチオンが不足することで、
体内の活性酸素を除去することができなくなります。
臨床症状自体は少ないのですが、酸化的な損傷に非常に過敏なので注意が必要です。
また、グルコース-6-リン酸脱水素酵素欠損症の患者は何種類かの薬剤が使えないという問題も抱えています。
病院等で薬を処方してもらう際、疾患を伝える注意が必要です。
例としてあげられるのは、マラリア治療薬の1つとして知られるプリマキンは溶血の作用が
あるので使えません。全世界にこの遺伝子疾患の患者がいますが、地域差が非常に多いのが特徴です。
特にアフリカ系の黒色人種が、高い有病率であることが知られています。